今でも SRE NEXT 2020、SRE NEXT 2022 での登壇スライドはSNSやブログなどで引用を見かけたりする等、参加者の皆様のおかげでSREやその周辺の界隈を巻き込んで長期にわたる盛り上がりを見せています。
なぜSRE NEXT 2023を開催するのか
SRE NEXT 2020 でSRE自体の国内における一定規模以上のWeb企業での事例の集約・普及の役割は十分に担えたと考えています。そして、前回 SRE NEXT 2022 ではスタートアップから大企業まで、幅広い業種・領域・フェーズでのSRE Practiceの実践を集約し、より多様なSREの実践が普及していくきっかけを提供したいという思いから 「SRE DIVERSITY」 というテーマを掲げ開催しました。
SRE NEXT 2022にて、0gm (@ktykogm)氏による「街じゅうを"駅前化"する電動マイクロモビリティのシェアサービス「LUUP」のIoTとSRE」等Web企業以外の事例もありましたが、SRE DIVERSITYというテーマを完全に達成できたとは言えないと、私個人としては感じています。それは、これまで同様Web企業での事例が多く、それ以外の事例がまだまだ少ない状況であるためです。
そのため今回も 「SRE DIVERSITY」という価値観を継続していく必要がある と考えておりますし、さらに SRE NEXT 2023 以降も当たり前の価値観に据えたいと考えています。
SRE NEXT は SRE Loungeのコアメンバーが運営の中心となっています。このことから、SRE Loungeの目的である「双方向性のある意見交換の場にする」ということにSRE NEXT でもこだわっていきたいです。
近年のSRE Loungeはオンラインで開催しているため、SRE Loungeを含めてもオフラインで集まれる場を提供できるのはSRE NEXT 2020 以来の3年半ぶりとなります。また、SRE NEXT 2023 では初のハイブリッド開催になるため、より自由度の高いアイデアを実現できるのではないかと画策中です。(会場にいる方、会場に行けずオンライン参加となっている方の意見交換の場など)
世界的にもSREsや開発者以外のSRE Practiceの実践、特にビジネスサイドを巻き込んだSRE Practiceの実践に関するセッションは少ないものです。これについては、Jim Gochee氏が書かれた「SRE in 2023: 5 exciting predictions」の予言の1つとして「Reliability will be a growing priority for teams outside of engineering」とあることからも感じ取れます。