SRE NEXT 2025 Co-Chairの岩堀(@egmc)です。
開催まで一ヶ月を切り、タイムテーブルも公開されました。 前回のブログではRinchokuさんが予定されているイベントについて紹介しましたが、今回はセッションの見どころについて2名のゲストスピーカーのセッションをご紹介します!
Fast by Friday: Making performance analysis fast and easy
Brendan Gregg氏によるDay1最初の講演です。
実は自分が2024にはじめてスタッフに参加した際にも呼びたい!という話をチーム内でしていたのですが今回チェアをやらせて頂くタイミングで念願叶いとても嬉しく思っています。
Brendan Gregg氏といえば詳解システムパフォーマンス、BPF Performance Toolsの著者でありシステムパフォーマンスの第一人者ですが、いわゆるSRE本には登場しないため2025年現在では少し距離を感じる方もいらっしゃるかもしれません、ということで少しそのあたりの文脈を含めご紹介させて頂ければと思います。
例えばカンファレンスへの関わりとしては、SREの国際カンファレンスでもあるSREconでは2016年にクロージングトーク、2023年のApac開催ではCo-Chairをされています。
技術的な面では、今回も紹介されるであろう、eBPFベースの各種ツールはパフォーマンス調査に使われています。
また、2024年にOpenTelemetryではProfileが新たにサポートされることになりましたが、そのプロファイラにはeBPFが使われていますし、Profileの可視化のデファクトスタンダードとして利用されているFlameGraphは2011年に氏によって開発されました。
コンテナベース技術がメインとなった2025年のSREのフォーカスとしてOSやハードウェアのレイヤーは抽象化されやや遠くなってきたと感じます。
特にサービスのデリバリという観点でこれらは良いことですが、一方でレイヤーそのものがなくなったわけではなく、特にサービスが有る一定の規模を超えた段階で少しレイヤーを掘り下げた問題解決がSREとしてのミッションになるかもしれません。
今回の講演では、パフォーマンスの問題、特にこれらの深いレイヤーで発生する問題をFast by Fridayというコンセプトのもとに素早く解決するアプローチのヒントを得て頂ければと思います!
なお、会場では著書のサイン会も予定しております、こちらも是非ご参加ください(詳細につきましてはX等でアナウンスさせて頂きます)。
すみずみまで暖かく照らすあなたの太陽でありたい
株式会社ヨドバシリテイルデザイン 戸田 宏司氏によるセッションです。
こちらの記事でも紹介されていますが、ヨドバシグループのサービス基盤は100%プライベードクラウドで提供されているとのことです。
土地から検討して自社DCをもってプライベートクラウド運用を行うという話がまず壮大でその裏側の話がとても興味を引きますが、理由は一環して長期的な顧客体験という点でも個人的にもとてもSRE的なマインドを感じるセッションです。
現状参加者の皆様も様々な事業フェーズでサービス提供をされていると思いますが、こちらのセッションを通じてあらためて長期的な価値提供の取り組みといったものを一緒に考え、会場で議論していければと思います!
テーマは会話
あらためてになりますが、今回のSRE NEXT 2025 のテーマは「Talk NEXT」です!
会場懇親会、廊下に加えて今回はDay1開催後に参加者同士のディスカッションイベントも企画しております。是非セッションについてTalkして頂ければと思います!