今年のSRE NEXTの開催日は2024年8月3日〜4日の2日間の開催です。会場は、サイバーエージェントさまのAbema Towersです。SRE NEXT 2023と同様に現地とオンラインのハイブリッド開催を予定しております。イベント当日が楽しみで仕方ありませんね!そこで私たちは東京開催のSRE NEXTに先駆けて8月まで全国各地を回って行うイベント「Road to SRE NEXT」を開催することに決定しました!
この投稿では「なぜRoad to SRE NEXTを開催するのか」「どんなイベントにしていきたいか」について投稿します。
Road to SRE NEXTとは
「Road to SRE NEXT」は、SREの普及とコミュニティの活性化を目的としたイベントシリーズです。このイベントは、SRE NEXT 2024の運営メンバーによって計画されています。イベントの主な目的は、地方におけるSREコミュニティの発掘と支援、SREの普及、およびSRE NEXT 東京開催への参加を促進することにあります。これにより、地方の技術者がSREとしてのキャリアを発展させるためのネットワーク構築の機会となればと考えています。また、新たな出会いを通じて、参加者同士が互いに学び合い、刺激を受ける環境を創出することも目標の一つと考えています。
SRE NEXT 2024 co-Chairの菱田 (@kenta_hi)です。
先日SRE NEXT 2024の開催日を公開しました。開催日は2024年8月3日〜4日の2日間の開催です。会場は、サイバーエージェントさまのAbema Towersです。SRE NEXT 2023と同様に現地とオンラインのハイブリッド開催を予定しております。
この投稿では、co-Chairの柘植さん (@shotaTsuge)ととも決めたSRE NEXT 2024のカンファレンステーマとそのテーマの背景・思いを共有いたします。
SRE NEXT 2024を開催する背景
SRE NEXT 2024は第1回目の 2020年から4回目の開催です。2020年と比較するとSREの関心領域に変化を感じています。実際にSREの担う技術領域の各々を掘り下げるような勉強会が活発になっています。たとえばPlatformEnineeringやIncident Managementの勉強会ですね。
この流れの理由は、SREの担う技術領域が多岐に渡るうえに各々の深さにあると考えています。
SRE NEXT 2024では、2023で掲げた価値観 Diversity、Interactivity、Empathyを大切にしながら議論を深める場にしたいと考えています。SREの担う幅広い技術領域のトピックや組織、人材育成に対してディスカッションやコミュニケーションを通じて新たな知見や発見を得られる場です。
SRE NEXTを更に良くしていこうという思いがあり、SRE NEXT 2024のテーマをBeyond NEXT に決めました。
SRE NEXT とは
最後にSRE NEXTについてあらためてお話しします。
SRE NEXTは、システムの信頼性に関するプラクティスに関心を持つ人たちに向けたカンファレンスで「SRE Lounge」のメンバーが中心となり運営・開催されています。SREの役割を担った方に限らず、ユーザの信頼を獲得することに関心のある方を対象です。SRE NEXT 2024は、4回目の開催となります。
来場者は、第1回 SRE NEXT 2020 (オフライン開催)が457名、第2回 SRE NEXT 2022(オンライン開催)が690人、第3回 SRE NEXT 2023(ハイブリッド開催)現地参加 304名・オンライン 684名でした。
今でも SRE NEXT 2020、SRE NEXT 2022 での登壇スライドはSNSやブログなどで引用を見かけたりする等、参加者の皆様のおかげでSREやその周辺の界隈を巻き込んで長期にわたる盛り上がりを見せています。
なぜSRE NEXT 2023を開催するのか
SRE NEXT 2020 でSRE自体の国内における一定規模以上のWeb企業での事例の集約・普及の役割は十分に担えたと考えています。そして、前回 SRE NEXT 2022 ではスタートアップから大企業まで、幅広い業種・領域・フェーズでのSRE Practiceの実践を集約し、より多様なSREの実践が普及していくきっかけを提供したいという思いから 「SRE DIVERSITY」 というテーマを掲げ開催しました。
SRE NEXT 2022にて、0gm (@ktykogm)氏による「街じゅうを"駅前化"する電動マイクロモビリティのシェアサービス「LUUP」のIoTとSRE」等Web企業以外の事例もありましたが、SRE DIVERSITYというテーマを完全に達成できたとは言えないと、私個人としては感じています。それは、これまで同様Web企業での事例が多く、それ以外の事例がまだまだ少ない状況であるためです。
そのため今回も 「SRE DIVERSITY」という価値観を継続していく必要がある と考えておりますし、さらに SRE NEXT 2023 以降も当たり前の価値観に据えたいと考えています。
SRE NEXT は SRE Loungeのコアメンバーが運営の中心となっています。このことから、SRE Loungeの目的である「双方向性のある意見交換の場にする」ということにSRE NEXT でもこだわっていきたいです。
近年のSRE Loungeはオンラインで開催しているため、SRE Loungeを含めてもオフラインで集まれる場を提供できるのはSRE NEXT 2020 以来の3年半ぶりとなります。また、SRE NEXT 2023 では初のハイブリッド開催になるため、より自由度の高いアイデアを実現できるのではないかと画策中です。(会場にいる方、会場に行けずオンライン参加となっている方の意見交換の場など)
世界的にもSREsや開発者以外のSRE Practiceの実践、特にビジネスサイドを巻き込んだSRE Practiceの実践に関するセッションは少ないものです。これについては、Jim Gochee氏が書かれた「SRE in 2023: 5 exciting predictions」の予言の1つとして「Reliability will be a growing priority for teams outside of engineering」とあることからも感じ取れます。